水虫薬の内服薬(イトラコナゾール、テルビナフィン)
殺真菌作用にすぐれた内服薬
水虫の治療には、内服薬も使われます。
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患部が広範囲にわたり、外用薬をぬるのがたいへんなケース
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外用薬だけでは再発をくり返し完治しにくいケース
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重症の水虫症状
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水虫内服薬の【イトラコナゾール】【テルビナフィン】の特徴は、真菌の細胞膜の成分であるエルゴステロールの合成を妨げることです
水虫の内服薬を服用すると、胃腸から吸収された内服薬の有効成分が血液中に流れ、皮膚の下層にある真皮に届きます。そして、真皮から表皮を通して、角質層に有効成分がしみ込みます。すると、有効成分が角質層に寄生する真菌に届いて、その細胞膜が破け、水虫菌(白癬菌)が死滅します。人間の細胞膜にはエルゴステロールが含まれていないため、水虫薬の【イトラコナゾール】、【テルビナフィン】は、真菌の細胞をこわしても、人間の細胞を壊さないので、副作用が少ない特徴があります。一定期間継続して薬を服用することにより、皮膚のターンオーバーを待たずに服用をやめても、白癬菌(水虫菌)は死んだまま体外へ追い出されます。
薬の有効成分が、長い間、角質層にとどまることができ、白癬菌(水虫菌)の増殖をくい止めます。そのため内服薬を飲むのをやめても6ヶ月は効果が続くことが明らかになっています。内服薬は水虫が治るだけでなく、家中に水虫菌(白癬菌)をばらまいて家族にうつす心配もなくなります。さらに、水虫菌(白癬菌)以外の真菌にも効果があります。
イトラコナゾールやテルビナフィンなどは、白癬菌(水虫菌)だけでなくカンジダ菌、療風菌にも有効です。とくに、イトラコナゾールは、内臓を冒すさまざまな真菌症の治療にも、効果を発揮しています。
イトラコナゾール
イトラコナゾールは、22%の人に2~3日で治る程度の胃の不快感や腹痛を起こします。なお、患部に届かなかった薬の有効成分は、肝臓や胆道を通って排泄されます。そのため、肝臓や胆道に問題のない人でも、1~2カ月の間隔で肝機能検査は受ける事が大切です。イトラコナゾールを摂取する注意点として大切なのが、ほかの薬との飲み合わせになります。飲み合わせの悪い薬といっしょに飲むと、相手側の薬の副作用が強く出ることがあります。飲み合わせの悪い薬は、現在、30種以上あります。
イトラコナゾールと一緒に飲んではいけない薬
1.ピモジド、2.トリアゾラム、3.キニジン、4.シンパスタチン、5.アゼルニジピン、6.エルゴタミン、7.ジヒドロエルゴタミン
慎重にしなければいけない薬
ビンクリスチン、シンパスタチン、キニジン、リフアンピン、フユニトイン、ミダゾラム、シクロスポリン、ジゴキシン、ワーファリンなど、多数あります。
水虫で皮膚科を受診するさいには、服用中の薬のリストを持って行きましょう。なお、ほかの薬を長期間飲まなければならないときは、イトラコナゾールとの相互作用のないものを選ぶことが大切です。
テルビナフィン副作用
テルビナフィンの報告されている副作用は、
胃腸障害、薬疹、味覚障害、貧血です。
とくに薬疹が出やすく、100人に一人は発疹ができます。
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