爪白癬(爪水虫)の治療法について【水虫症状と薬】

水虫症状

爪白癬(爪水虫)の治療法

爪白癬(爪水虫)の場合、治療期間が長期になり、精神的にも経済的にも負担が重くなります。爪白癬(爪水虫)治療を始めるにあたり、下記6点を考えておく必要があります。

1
治療期間について
2
副作用の可能性について
3
定期的に血液検査を受ける
4
爪のケア方法について
5
治療の有効率が75%であることについて
6
費用について

治療期間について

爪の成長は個人差が大きく、加齢とともに遅くなりますが、一般的に、爪が生え替わるには、手の爪で6ヶ月間、足の爪では12~18ヶ月かかります。当然、爪水虫治療は、爪がきれいに生え替わり、水虫菌(白癬菌)がいなくなるまで続けられます。
また、爪白癬(爪水虫)の場合、内服薬を使って治療することになります。イトラコナゾールやテルビナフィンは、菌を殺す力が強く、短期間集中して飲めばじゆうぶんに効果を得られます。
イトラコナゾールの「パルス療法」は、1~2パルス終えると、つけ根からきれいな爪が出てくるのを目で確認できます。患者さんはその変化に励まされ、治療意欲を保ち続けられます。また、テルビナフィンの場合は、4~6ヶ月間飲み続けます。薬の有効成分は、長期間にわたって爪にしみ込んでいます。そのため、内服薬による治療を終えても、普通は爪が自然にきれいに治っていきます。②の副作用の問題があります。そこで、③の定期的な血液検査が必要になります。④の費用についても大切な事です。イトラコナゾールやテルビナフィンは、爪白癬(爪水虫)によく効きますが、決して安い値段ではありません。⑤も大事なポイントです。楊枝などで爪をほじったり、爪を短く切り込んだり、マニキュアをぬったりなど、爪を傷つける行為は絶対にしてはいけません。こうしたことを続けていては、せっかく治療しても、悪化するばかりです。きつめの靴、通気性の悪い靴、ハイヒールなども、爪を傷つけるのではかないでください。なお、家庭内感染を防ぐには、爪の切り方も大切です。爪白癬の人は、爪の切れ端や粉を飛び散らさないよう、必ず紙の上でていねいに爪を切るようにしましょう。

爪白癬治療ポイント

爪白癬は治ってからも爪のまわりに薬をぬり続ける

爪水虫(爪白癬)の治療の基本は、爪のつけ根の部分、いわゆる爪母と、爪のまわりに外用薬をしっかりぬり込むことです。
爪の先端部がポロポロになっていると、そこばかり気になることでしょう。しかし、爪はつけ根から伸びていきます。また、爪水虫(爪白癬)は爪上皮(甘皮)や爪のまわりから入り込みます。そのため、爪母と爪のまわりに浸透力の高いクリーム剤をしっかりぬると、薬の効果を得やすいのです。爪母に薬をぬり込んだら、爪を軽く伸ばすような感じで爪全体に薬を広げてください。爪の先端部に巣くう白癬菌(水虫菌)を追い出すつもりでぬるとよいでしょう。
爪の変色や変形が気になるからといって、爪をヤスリで削ったり、楊枝などではじったり、深く切り込んだりすると、健康な爪を傷つけ、そこから再び白癬菌(水虫菌)が入り込みます。こうした行為は、自分で白癬菌(水虫菌)を埋め込んでいるようなものです。三~四カ月間、根気よく薬をぬっていれば、かなりきれいな爪が戻ってきます。ただし、新陳代謝によって爪がすっかり入れ替わるには、足の裏の皮膚より時間がかかります。手の爪なら六カ月、足の爪なら一二~一八カ月は必要です。爪がきれいになったように見えても、最低それ以上の期間は、爪とそのまわりに薬をぬり続けましょう。

爪白癬(爪水虫)の爪の切り方

爪の切り方も大切です。爪水虫(爪白癬)の患者さんのなかには、ポロポロになった爪の先端部を切り込みすぎて、巻き爪(陥入爪)になる人がいます。爪の先の左右の角を切りすぎるからです。爪は指の先端の皮膚を守るためにあります。その働きを損なわせないためにも、爪は指から少しはみ出るくらいに切ってください。

お年寄りと爪白癬(爪水虫)

お年寄りも爪白癬(爪水虫)が治りにくい傾向があります。爪白癬(爪水虫)は50歳を過ぎると急激に増加し、現在3人に1人が爪白癬(爪水虫)だと言われています。高齢者に爪白癬(爪水虫)が多いのは、爪への血流量の低下や、爪の伸びの衰えなどが関係しているからです。また、高齢者の注意点として、長年薬を飲み続けている人が多く、その薬と水虫薬との相互作用の危険性も考えながら治療をする必要があります。

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