急性期の水虫と治療法について【水虫症状と薬】

水虫症状

急性期の水虫と治療法

水虫初期症状【自覚症状】は、ゴールデンウィーク明けから梅雨にさしかかる時期に起こります。初期症状は、なんとなく足がムズムズとかゆくなる症状です。水虫菌(白癬菌)には潜伏期間があります。潜伏期間中は水虫の症状がないため、水虫の自覚症状が現れるまで、水虫だと気がつかないケースが殆んどです。梅雨に入り、蒸し暑い日、汗で湿った靴の中で、足が一段とムズムズします。そんな時期、お風呂あがりに足に目をやると、足の第五指のつけ根に小さな水疱ができていることに気づきます。
水虫の急性期は、このような経過をたどります。なお、初夏に症状が激しくなった場合も急性期の水虫です。
急性期の水疱は、比較的大きいのが特徴です。だいたい、米粒からアズキ大のものまであり、大きさはバラバラです。水疱のできる場所は主に、足の指の股や足の裏、爪の横の皮膚です。ただし、足のいたるところにバラバラとできることもあります。

急性期の水虫症状

足のリフレッシュ水虫の急性期は、慢性のものに比べて、水虫症状が急激に変化しやすいので注意が必要です。この時期、皮膚では免疫細胞が白癬菌(水虫菌)と激しく闘い、水虫菌を追い出そうとします。そのため、炎症など激しい症状を引き起こしやすくなります。それに加え、仕事での疲れ、ストレスや、革靴を履き続けたり、足を洗うのを怠ったりするとより一層、白癬菌が繁殖しやすくなります。また、治療を途中で勝手に止めたり、治療をせずに放置したりしていると、水虫は慢性化していきます。その人の足の形、体質、白癬菌の種類など、さまざまな要素がからみ合い、四~五年かけて、あるタイプに定まっていきます。それが、小水疱型、趾間びらん型、角質増殖型などです。こうした慢性期の水虫は、一つのタイプだけのケースと、いくつかのタイプができるケースとあります。慢性化したということは、白癬菌(水虫菌)が皮膚の角質層に根づいたことを意味しています。こうなると、治療は長期にわたり、根気が必要です。水虫を慢性化させないためには、急性期の間に治すことが重要です。症状の激しい水虫は、治しやすい水虫です。心配するより、まずは適切な治療を始めることが肝心です。そうすれば、比較的短期間で治すことができます。

治療法

水虫の急性期、激しい炎症が起こった場合には、必ず専門医の治療を受けてください。

かぶれを併発しているときには、ステロイド剤を4~5日間塗り、炎症がおさまってから水虫薬をぬる。
化膿菌が入っているときには、化膿菌を培養して菌の性質を調べる。同時に抗生剤の内服薬と外用薬を使って治療を始める。

全身的な治療が必要な場合は、抗生剤や抗真菌薬を2週間ほど飲んでもらいます。抗真菌薬は、イトラコナゾール(1日2カプセルを七日間)かテルビナフィン(1日一錠を七日間)のどちらかを飲めば、十分な効果を得られます。ただし、化膿が著しい場合には、抗生剤の内服や点滴が必要です。
なお、ここまで激しい症状にならないまでも、患部がジクジクと湿り、がまんできないほどのかゆみに悩まされる人は大勢います。この場合、まず患部を乾燥させる事が大切です。

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