動物好性菌やヒト好性菌について。水虫の原因に動物好性菌やヒト好性菌があります。水虫の原因を知ろう。

水虫症状

動物好性菌とヒト好性菌

トリコフィトン・メンタグロフィデス

トリコフィトン・メンタグロフィデスとは、動物の毛や角質を好む白癬菌(水虫菌)です

犬の画像
メンタグロフィテスは、もともと人間の角質を好むヒト好性菌がほとんどですが、菌種内にいくつかの変異株が存在します。動物好性菌のメンタグロフイテスは、モルモットやハリネズミ、リス、ウサギなどげつしるい二本歯の音歯類に多く寄生しています。
こうしたペットを飼っていて、かゆみの強い湿疹ができている人は、皮膚科を一度受診してください。
白癬菌(水虫菌)は、動物からうつるほうが激しい症状を引き起こします。
動物好性菌のメンタグロフイテスのように、動物の毛や角質を食べ物にする白癬菌(水虫菌)が、何かの拍子に人間に寄生した場合、人間の皮膚は菌を追い出そうと免疫が強く働き、激しい症状を引き起こします。

ベルコーズム

ベルコーズムという動物好性菌も、体部白癬の原因になります。この白癬菌(水虫菌)は、日本のウシの10頭中9頭に感染しているというイボ状菌です。生まれて一歳までの牛は、顔にイボ状の湿疹がありますが、この症状が【ベルコーズム】のしわざです。この【ベルコーズム】が人にうつると、体部白癬をつくります。ウシを飼っている人や獣医など、動物を扱う仕事の人は発症しやすいので、注意が必要です。

ヒト好性菌

多くの水虫の原因は、人から人へうつるヒト好性菌によるものです。
ヒト好性菌は、人間の皮膚との親和性が高く、人が寄生されても免疫反応が起こりにくいという特徴があります。かゆみやジクジクなどの症状は、皮膚が菌を追い出そうと免疫が働くことによって生じる炎症です。ヒト好性菌に寄生されるとその免疫反応が起こりにくいため、症状はさほど激しくないものの、皮膚から菌を追い出すのがむずかしい菌です。人の皮膚を好むヒト好性菌を動物にうつそうとしてもうつりません。

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